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Todd Rundgren特集 第三夜(最終回)

こんにちは。hitogotoです。

さてさて、トッド・ラングレン特集も今回で一区切りとなります。

前回の続きからですので、part1と第二夜を見ていない方はそちらから是非!

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1982年 「The Ever Popular Tortured Artist Effect」


Todd Rundgren - Hideaway (Lyrics Below) (HQ)

邦題:トッドのモダン・ポップ黄金狂時代

[Back to the Bars]を除けば、ソロアルバム10作目です。

前作の[Healing」とは打って変わった作風で、音的には正統派な「エレクトロポップ」といった感じです。

メロディセンスはやはり抜群によくて、ある意味、エレクトロとポップの融合、という点ではかなり完成度が高いと思う。邦題も謎めいていて宜し!w

 

2曲目の「インフルエンザ」が一番好きかなぁ。


Influenza (2015 Remaster)

当時はこういったエレポップが流行っていたのですが、恐ろしいのが、トッドの作風は古臭くならないところにあります。80年代の音を意識的にやっている作品とかだと、風化しがちなんですが、それどころか全く新しいカンジがするのは、トッドの魔術なのでござい!

 

そしてB面の1曲目はSmall Facesのカバーでございます。


Todd Rundgren - Tin Soldier (Lyrics Below) (HQ)

Steve marriottへのトリビュートともとれる1曲。素晴らしい。邦題は「ブリキの兵隊」です。

トッドがやりたかったポップがこの作品には詰まっている、そう思わせるような、

矛盾しているようですが、それが彼の魔法なのでございます!

 

レーベルもベアズヴィルレコードからは最後になりますネ。

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1985年 「A Cappella」


Todd Rundgren - Blue Orpheus (Lyrics Below) (HQ)

邦題:ア・カペラ

ワーナー・ブラザーズ移籍後の第一弾アルバム!

こちらのアルバムも作風がかなり変わっていて、表題にあるとおり、アカペラ=

トッドの声を多重録音して作られています。

が、堅苦しさはなく、ユニークな感じです。そこはさすがトッドと言うべきところです。

 

少し難解な和声や構成がありますが、ジャケ通りのようなトッドワールド全開、としておきましょうw(この仮面に学生服という謎具合。キャプテン・ビーフハートを思い出します)

いや、聴きやすいのも入ってますもちろん。こちらは結構好きな曲ですネ。


Todd Rundgren - Hodja (Lyrics Below) (HQ)

これまで、一人多重録音してきたトッドだから成せる作品desu。

3曲目のPretending to Careはまさにそうで、コンサートなんかでもやるみたいでして、名曲なんですよこれがまた。


Todd Rundgren - Pretending To Care (Lyrics Below) (HQ)

アカペラときいて、ドゥーワップみたいなの期待したのに!というアナタ!10曲目にはスピナーズのカバーがありますが、これで手をうちませんか


Todd Rundgren - Mighty Love (Lyrics Below) (HQ)

こうして聴いてみると、山下達郎のOn The Street Cornerてやっぱすごいな。と思います。本場の人たちと何らレベルが変わらないというか。方向性は違うにしろ、本質は似たものが感じられますヨね(

 

最初にも書いたように、「声」を多重録音した変わった作品ですので、本作からトッドを買わないで、ファンになってから買うのが吉。

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1989年 「Nearly Human」


Todd Rundgren - The Want Of A Nail (Lyrics Below) (HQ)

前作ア・カペラ発表後に、ユートピアが解散しておりまして、しかも4年ぶりのアルバム。

そういった背景でぱっと見、低迷期の作品?と思うかもしれませんが、いやはや、そんな一言で片付けては勿体無い作品です!

 

とは言ったものの、内向的・陰気的な曲が多く、当時のトッドの精神的なものが現れている感じがしなくもないです。が、特筆すべきは、参加アーティスト組のアツさです。

上の1曲目にはボビー・ウーマックがコーラス入ってますし、チャートでは15位記録してます。

I Love My Lifeには総勢22名の大コーラス隊!w凄い。Mr Big.のポール・ギルバートとエリックマーティンも参加しています。厚みが圧巻です。


Todd Rundgren - I Love My Life (Lyrics Below) (HQ)

そして、ユートピアは解散したと書きましたが、この曲ではユートピア組が参加しています。


Todd Rundgren - Can't Stop Running (Lyrics Below) (HQ)

そして4曲目のこちらはエルヴィス・コステロの曲です。


Todd Rundgren - Two Little Hitlers (Lyrics Below) (HQ)

実はジャケは元々6本の指があったみたいですが、それが問題になって発売が遅れたみたいですネ。平成元年、きっと人類の進化、そんなメッセージを伝えたかったのだと思います。Parallel Linesを聴くと何故かそんな気がするのです。


Todd Rundgren - Parallel Lines (Lyrics Below) (HQ)

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1991年 「2nd Wind」


Todd Rundgren- Change Myself

この日記では、ソロ作品はこちらで最後のご紹介になります。前作から1年半ぶりのアルバムで、一応ライブ盤です。ライブとはいっても、観客を前にしたレコーディングライブでして本人曰く、オペラやシンフォニーを目指した作品みたいです。

サウンドでいえば前作のニアリーヒューマンの路線で、アルバムとしての完成度はかなり高い。そしてワーナー・ブラザーズ最後の作品となります。

 

必聴は4曲目かな。トッドの曲の中でもスケールが大きいです。


Todd Rundgren - The Smell of Money (Lyrics Below) (HQ)

というのも元々ミュージカルのために作られた曲みたいでして、なるほどねと言った感じでしょうか。でも、トッドのこういう曲調は珍しいし、聴く価値はあります!

そして最高のバラード「Kindness」


Todd Rundgren - Kindness (Lyrics Below) (HQ)

従来のトッドに近いです。がスケールがやはり大きいようなwメロディラインは美しいです。なので、コンセプトを持ったアルバムの印象を受けます。そして最後のタイトル曲「Second Wind」


SECOND WIND - Todd Rundgren

急にInitiationの時の延長のようなサウンドに。最高です!疾走感もあってグッドです^^

次作からは作風が大きく変わっていくので、このアルバムでご紹介は最後にしようかと・・・。お付き合いいただきどうもです。

もうちっとだけ続くんじゃ!っ

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〜オマケ〜

part1でもお話したように、ソロ名義以外での作品の、中でも選りすぐりものをピックアップしていきたいと思います。

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Nazz 「Some People」 「Only One Winner」


Nazz - Some People


Only One Winner

part1の記事で、NazzⅢを持っていると書きましたが、中でもロックな曲&好きなを。カッコイい!!1971年の作品です。

ボーカルはトッドではありませんが、ボーナストラックにトッドのボーカルVerが収録されていたので、ファン的には嬉しい仕様となっておりました。Only〜の方はCalore Kingの作曲スタイルに似ている気がします。

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Utopia 「Do Ya」


Do Ya (Live - August 1975)

なぜこれを紹介するかというと、この曲がなんまら好きだからです!w

ELOファンなら知っている曲ですが、もとはThe Moveのですね、ラスト・シングルのB面の曲で、僕が敬愛するJeff Lyneはやはり凄いですが、トッドVerもすごく良いです。アーミングも素敵です!

今考えたら、Roy Woodとまだ共作していたんですよね、ジェフ・リン・・・。恐ろしい。

 

念のため、The Moveの方も。


Do Ya (2005 Remaster)

他にも、ぼくが大好きなKISSの初代ギタリスト、エース・フレーリーのソロ作品にもカバーがあります。声質があっているのかな、、、。ギターの音は三者好みですが、エースのが一番かな笑


Ace Frehley - Do Ya

エースもカバーの選曲がよくて、SweetのFox on the Runとかもう最高で、、、ああ〜話が逸れていく〜〜なんの話でしたっけ?笑

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Utopia 「I Just Want to Touch You」 「That's Not Right」 「Everybody Else is Wrong」


Utopia - I Just Want To Touch You (USA 1980)


That's Not Right


Utopia - Everybody Else Is Wrong

はい、モロにビートルズです。が、最高のアルバムです。ただの似非ビートルズと言ってしまうには早過ぎる!特にすきな3曲を。マニアの方なら元ネタの曲がなんとなく分かってしまいそうなぐらい、わかりやすい曲で、かつメロディが良い良い。

 

でもこのUtopiaというグループは、プログレを演奏するバンドみたいな感じなので、こういった曲が全てではなく、むしろUtopiaからすれば異色、よく言えば幅広い音楽スタイルでやっているということになるのかな。。。

プログレといっても、濃度100%の感じではなく、あくまでもトッド流で、わかりやすいのが多いです。中でもその時期ので名曲たちをピックアップ!

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Utopia アルバム:Ra 「Overture Mountaintop and Sunrise」 「Jealousy」


Overture: Mountaintop and Sunrise / Communion with the Sun


Jealousy

最高ですね。プログレ、と聴くと難解な音楽なのではと身構えてしまうかもですが、ここまでトッドの特集を見て聴いていると、あら不思議、すんなり聴けちゃう。

それはトッドの根幹が緩いでなく、原点や核がしっかり残っている点にあると思います。

ジェラシーのギターソロなんかは最高に弾き倒しています!

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Utopia アルバム:Oops! Wrong Planet 

邦題は「悪夢の惑星」です。プログレ特有の、コンセプトを持った作品で、これまた、収録曲がほとんど4分前後にまとめられていて聴きやすいし、名曲が散りばめられているアルバムです。

いやはやトッド特集も最後になりますが、ユートピアを最後に紹介したが為に、最後はこの曲になりそう。

邦題:愛こそ証


Love Is the Answer

お後が宜しいようで・・・。

長らく見ていて疲れたらすみませんでした。&ありがとうございます。

こんな駄文ですが、何度かやってく内に文章もうまくなっていくと信じて!ではでは〜

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Todd Rundgren Forever!